鳶職には必要な道具が数多くあります。例えば、ワイヤーひとつを取っても玉掛けワイヤーと台付けワイヤーでは、見た目が似ていても加工法などに大きな違いがあります。

そこで今回は、玉掛けワイヤーと台付けワイヤーにはどういった違いがあるのか、そして鳶職人が最初に取得する資格ともいわれる「玉掛け」の基礎知識をご紹介いたします。

鳶職の重要な仕事のひとつに、玉掛けがあります。これは、玉掛けワイヤーという専用の道具を使って行う作業です。玉掛けワイヤーと外見上見わけがつきにくいものに、同じように編み込まれた台付けワイヤーというものがあります。

玉掛けワイヤーと台付けワイヤーの違いは、以下のとおりです。

玉掛けは、鳶職の中でも「重量鳶」と呼ばれる職人に欠かせない作業のひとつです。荷物を運搬する際に使用するクレーン。そのクレーンにワイヤーを使って、荷物をかけたり外したりする作業を玉掛けといいます。

ワイヤーを使ってクレーンに荷物をかけるだけなので誰にでもできそうと思われることもありますが、専門的な知識が求められることから、この作業は玉掛けの資格を取得した者にしかできません。

玉掛けの資格には、技能講習と特別教育の2種類があります。クレーンが吊り上げられる荷重によって対応する資格が異なっており、技能講習を修了すれば1トン以上、特別教育なら１トン未満まで扱えます。

これらの講習は様々な団体によって全国各地で行われており、原則18歳以上であることが受講条件です。1回の受講に学科と実技の両方があり、一般的に受講日数は約3～4日かかります。

鳶職にはあらゆる種類がありますが、どの鳶職でも玉掛けの資格は最初に取得するものともいわれています。

玉掛けはクレーンを使った作業を行うためには必要不可欠な資格のひとつで、鳶職にとって非常に重要性が高い作業です。そんな玉掛けで使用する玉掛けワイヤーは、安全性を確保するためにも、品質のいいものを選びましょう。

安全性の高い道具を選ぶなら、JIS規格のワイヤーロープを使用した玉掛けワイヤーをお選びください。梵天屋では、玉掛けワイヤーをはじめ、ラッシングベルト、スリング、シャックルなどの荷役・運搬用具も販売しています。

梵天屋は、鳶職に必要不可欠な道具や仮設材を幅広く揃えるセレクトショップです。鳶職道具をお求めの際は、ぜひお役立てください。