
足場工事で利益率アップを狙うなら「足場の自社保有」が断然おすすめな理由
「最近、レンタル費用が上がって利益が残らない…」
「現場が詰まっているのに、足場の手配が間に合わない」
そんな声が増えています。
レンタル頼みの経営では、コストもスケジュールもコントロールが難しい。
そこで注目されているのが、足場の自社保有という選択です。
今回はそのメリットや導入時の注意点、そして実際に利益率アップにつながる仕組みを詳しく解説します。
■なぜ今、足場の自社保有を検討すべきか
レンタルの場合、繁忙期になると以下が発生しやすく、現場の段取りに大きな影響を及ぼします。

結果として、利益率の悪化や元請けの信頼低下に直結するケースも。
一方で、自社保有なら「受注チャンスを逃さない体制」が整います。
特に今のような需要変動が激しい時期だからこそ、自社保有の価値は高まっています。
■足場の自社保有がもたらす3大メリット
固定費削減に直結
施工本数も向上
信頼性アップ
1. コスト削減効果が大きい
新品購入は100㎡あたり100万~150万円程度が目安。たとえば300㎡分を揃えると、300万~450万円ほどの初期投資になります。
一方、レンタルの場合は、月24万~60万円(100㎡×3セット)ほどの費用がかかり、年間288万~720万円に達します。
足場材は一度購入すれば、5年以上は繰り返し使える資産です。仮に5年で使い切ると考えると、1年あたりの費用は約54万~81万円程度。(減価償却5年、残存10%で試算)
つまり、1年目からでもレンタルより安くなる可能性が高いのです。
しかも、2年目以降はメンテナンス費用だけで使い続けられるため、年々利益率が向上していきます。
2. 現場効率が格段に上がる
レンタル依存の場合、納期に左右されがち。
「今週中に組んでほしい」と言われても、資材が間に合わなければ対応できません。
自社保有なら倉庫から即出庫できるため、
- リードタイム短縮
- 職人の待機時間削減
- 月間施工本数の増加
と、現場の回転効率が飛躍的に向上します。
結果として売上増にもつながります。
3. 品質と安全管理の主導権を握れる
自社保有であれば、資材の
- 定期点検
- メンテナンス履歴の管理
を自分たちの手で行えます。
不具合が出る前に対応できるため、現場事故のリスクも低減。
「安全性に信頼が置ける業者」として、元請けからの評価もアップします。
この点は、価格だけでは取れない仕事を取る武器にもなります。
■導入に必要な初期投資と回収シミュレーション
初期投資例(300㎡分)
- 足場材購入費:300万~450万円
- 保管スペース・運搬車両費:別途必要(倉庫確保や既存設備活用でコスト圧縮可能)
回収シミュレーション
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
月間レンタル費 | 24~60万円 | 100㎡×3セット |
年間レンタル費合計 | 288~720万円 | 24~60万円×12ヶ月 |
年間償却費 | 約54万~81万円 | 購入価格の90%を5年で按分 |
年間削減見込み | 約206万~639万円 | 年間レンタル費 − 年間償却費 |
この試算から、1年以内に投資回収が十分に可能と判断できます。
その後は利益貢献フェーズに入ります。
■導入ステップと注意点
📝 ステップ① 現状のコストを見える化する
- 直近1年間の足場レンタル費用
- 繁忙期・閑散期ごとの使用量の波
- レンタル資材不足による現場の待機・延期回数
- それに伴う売上・利益の影響
この作業により、自社保有によってどれだけ改善できる余地があるかが明確になります。
🏗️ ステップ② 必要な資材量と保管スペースを計画する
次に、どれだけの資材を用意するべきかを計算します。
目安は、繁忙期に同時に稼働する最大現場数 × 1現場あたりの必要㎡数です。
例)最大同時施工3現場 × 各100㎡ → 300㎡分の資材が必要
あわせて、倉庫スペースや保管方法も検討しましょう:
- 雨水・サビ対策が可能な倉庫(屋根・床面の状態確認)
- 動線を確保した配置で積み下ろし効率UP
- 保管・管理担当者の明確な配置
🔍 ステップ③ 点検・メンテナンス体制を整える
自社保有する以上、安全管理は自社責任になります。
以下のようなメンテナンス体制を準備しましょう:
- 定期点検リストの作成(部材ごとのチェック項目)
- 使用履歴の記録(どの現場でいつ使ったか)
- 破損・劣化部材の即時交換ルールの設定
- 必要に応じて、社内担当者の点検講習受講もおすすめです
📊 ステップ④ 実績レビューと在庫最適化
運用がスタートしたら、定期的に実績を振り返ることが大切です。
おすすめは3ヶ月ごとのレビュー:
- 資材の稼働率(使われた日数 ÷ 保有日数)
- 使用現場数の推移
- 足場材の破損・メンテナンスコスト
- 想定どおりの利益改善ができているか
もし「常に資材が余っている」「倉庫が圧迫されている」場合は、在庫量の調整も検討しましょう。過剰在庫は資金繰り悪化の原因になるため、適正在庫の維持がポイントです。
■ぼんてん屋が提供する“足場自社保有”サポートメニュー
初めての自社保有でもご安心ください。
ぼんてん屋は、導入前の検討から運用スタートまでしっかりサポートいたします。

✅ 削減効果の「見える化」
御社の過去レンタルデータをもとに、自社保有によるコスト削減効果をわかりやすく数値化。
導入判断の材料としてご活用いただけます。
✅ 投資判断のサポート資料
経営判断に使える「投資回収シミュレーション資料」を無料でご提供。
社内稟議や資金計画にも役立ちます。
✅ 最適資材量の算定
御社の現場稼働状況・案件規模に合わせて、必要かつムダのない資材量をご提案。
「買いすぎ」や「足りない」といったリスクを防ぎます。
✅ 補助金活用のご支援
自治体や国の補助金制度を活用した資材購入もサポート。
申請に必要な資料作成やアドバイスも行い、初期投資の負担軽減につなげます。
■まとめ
足場の自社保有は以下の3つの武器を手に入れる選択肢です。
- 利益率改善
- 現場効率化
- 安全品質の向上
特に中小規模業者こそ恩恵が大きく、1年以内の回収が十分に狙えます。
今のうちから準備を進めることで、以下に良い影響を与えるはずです。
- 繁忙期の競争力
- 元請けからの信頼
- 社員の働きやすさ
まずは無料コスト診断から始めてみませんか?
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